Z34 に搭載されたエンジン VQ37VHR には新機構 VVEL (バルブ作動角・リフト量連動可変システム)が加わった事で、
エンジン最大トルクが従来のHRエンジンよりも広範囲な 3000rpm 〜 6000rpm の回転域で発生します。
これまで、完成度が高くチューニングが困難と思われていた Z34 フェアレディーZ のノーマルCP制御を解説と同時に、
新たな制御技術を採用した 『ハイテックROM デューティシステム』 の機能を合わせて紹介していきたいと思います。

完成度が高いとされている Z34 のノーマルCP制御は何がこれまでのコンピュータ制御と違うのか?
トヨタ や ホンダ などの海外へ輸出される国産車には、輸出用コンピュータが存在し国内と海外でECUデーターが違うのに対して、Z34 は海外も国内と同一のECUデータで対応しています。
日本国内でのガソリンオクタン価はおよそ 98 オクタンで、オクタン価が非常に安定しているのに対して海外はどうでしょう?
各国々でそれぞれ違いますが、一部の海外では不安定です。
この ”オクタン価の違い” に対応出来る優れたコンピューターだから海外も国内と同一のECUデータで制御が可能となるのです。

オクタン価が違う場合どんな事が車両に起きてしまうのか?
それは、チューニングをしていく上でよく耳にする「ノッキング」がおこりやすく、最悪エンジンの破損につながります。
このノッキングを感知する為の「ノックセンサー」は10年ほど前の車両でも活用されていますが、 Z34 はノックセンサー信号だけでなくエアフロメーター出力、燃料噴射量などもセンサリングしてノッキングの発生を予測する「フィードフォワード制御」を採用しています。
この様な最新システムを駆使することで ”オクタン価の違い” に対応して常に通常走行を可能にする、完成度の高いノーマルCPが Z34 には搭載されているのです。

これまでのHR等のエンジンと比較しても Z34 は明らかに制御が細かく高出力が安定しない状態で、非常に良く出来たノック制御の「緻密さ・・・」が国内で使用した場合にチューニングの邪魔になるケースがあります。
Z34 はオクタン価が安定していてセンサリングデータが安定していても、状態予測される「基本MAP」が全体の制御値に介入している事で、ノーマルCPの制御範囲から大きく実測値を変更する事が出来ずに本来のエンジン最高出力を発揮できていない傾向があります。
もし、社外ECU(Vpro や MOTEC など)を使ってセンサリングデータに対して制御データ(実際の値)を確定したならば、 Z34 のノーマルCPは大きなマージンを見越している状態です。
それらのマージンを見直した チューニングROM を使う事で、安定した出力特性の獲得が可能になるのです。

Z33 の VQ35HR でハイカム仕様の場合、リッター100psに相当する 350ps(tcf1.15) が狙えます。
Z34 に搭載された VQ37VHR でリッター 100ps に換算した場合 370ps (tcf1.15) になります。
新機構 VVEL (バルブ作動角・リフト量連動可変システム)を活用し、新たな制御システムを採用する事により VQ37HR で 370ps (tcf1.15) が見えてくるとアミューズは考えます。

グラフは、フルノーマルの Z34 (ベースグレード) に従来の ハイテックROM をインストールした状態。
ノーマルが 340.4ps 、39kg/m (tcf1.15) に対し、新たな 『デューティシステム』 を導入した ハイテックROM では 353.2ps 、40.3kg/m (tcf1.15) を達成。
実に 12.8ps もの出力向上を果たしています。
しかも、最高出力だけではなく 5000rpm で約 10ps の変化、 6200rpm 以降では全域 12ps 〜 13ps の変化を実現。
この変化こそが ハイテックROM 「デューティシステム」 の能力です。

赤色 − ノーマルCP
緑色 − ハイテックROM デューティシステム

勿論、Z34 version NISMO にも採用する事でグラフのような変化が現実となりました。
Version NISMO では ハイテックROM 「デューティシステム」 のみで最大変化出力が実に 20ps 向上、しかも 3000rpm という日常の使用領域で実現。
最大の特徴 『高回転域での安定』 がエンド回転 7700rpm まで最高出力が持続しています。
ノーマル安定状態との比較では 7500rpm 付近で約 17ps の出力向上を確認でき、ストリートでの最大の効果 2300rpm 〜 3300rpm でのトルク 3kg/m の向上を体験していただけます。

赤色 − ノーマルCP 安定状態の 358.3ps 、 40.0kg/m (tcf1.15)
緑色 − ノーマルCP 冷間時状態(水温80度油温80度)
※本来の走行状態では現実的でない条件をあえて表示
水色 − ハイテックROM デューティシステム 366.8ps 、 41kg/m (tcf1.15)

上記で紹介したグラフはいずれもフルノーマル状態ですので、この状態にマフラーなど取り付けされた場合は更なる進化を実現できます。
右のグラフはアミューズが提案する車検完全対応型プランでのダイナパックによる測定グラフです。
取り付けパーツは 「R1チタン FULL-EXHAUST-SET for Z34」。
新日本製鐵製・高耐熱チタン合金(TiCu‐Nb)を使用した ”世界初のチタンEXマニホールド” となる「R1チタン EXマニホールド STTI」を使用し、 アミューズオリジナル 150 セルにて究極に排気抵抗の低減に成功したスポーツ触媒「R1スポーツ・キャタ」、 地上高を確保しスリープレートパンチング STTI の採用で熱膨張に対応した「R1サイレント・フロント・パイプ」、 高音色で絶大の人気を誇る「R1チタン プログレス STTI 」のセットです。
比較しているノーマルCPがいかにハードチューニングに適用していないかが明確です。

赤色 − ノーマルCP
緑色 − ハイテックROM デューティシステム

Z34 は車検対応(加速騒音試験も含めた状態)でリッター 100ps を上回るなんと 392.3ps 、 43.2kg/m (tcf1.15) が可能になります。
加速音量や音質、最低地上高など、全てにおいてアミューズの最高規格のみで実現できる 『究極の Z34 パッケージ』 をご堪能ください。
ハイテックROM デューティシステム は今、 『最新フィードフォワード制御』 に対応できる唯一無二のコンピュータシステムに進化しました。